もう着なくなって捨ててしまう服たち。それらを捨てる前に染め直してもう一度生まれ変わらせようという「REWEAR」プロジェクトがD&DEPARTMENT主催で開催されます。
2014年秋・冬にスタートしたこのプロジェクト。春・夏となる今回は、3月20日〜4月30日の期間中に服を持ち込むと実際に染め直して渡してくれます。
カラーは黒と紺の定番色に加え、その時々の”流行色”として毎回1色が選ばれるのですが、今回選ばれたのはデニムのような色合いが特徴的な「新橋ブルー」。明治の終わり頃から東京の新橋芸者の間で流行した色だそうで、わずかに緑がかった柔らかい青は前回の流行色であるビビットなピンクとはまた違った味わいがあります。
初開催の前回は、虎ノ門ヒルズの一角で期間限定のコンセプトショップがオープンし染め直した服がずらっと展示されました。特に古着の回収現場を再現した圧巻のインスタレーションは大きな注目を集めました。
それにしてもこの古着の山……。服ってこんなにも捨てられてしまうんですね。日本では年間250万トンの服が購入され、捨てられるのは200万トン近く。そのうちほとんどが焼却処理され、リサイクル・リユース率は2割以下なのだそう。こんなに鮮やかに生まれ変わるなら、捨てる前に一度リユースを検討してみてもいいかもしれません。回収を受け付けている東京・大阪・福岡の3店舗では販売専用の特設コーナーも設けており、商品として各カラー20着ずつ服が並びます。ファッションアイテムとして実際に買ってみるのもアリですね。
このプロジェクトは今後、全国の各店へ広げていく予定とのこと。将来的には東京を中心に行われている「回収〜染め」を各地域でも確立させより循環できる流れをつくることが目標だそう。今後の展開に注目です。
受付期間:3月20日〜4月30日(引き渡しは6月上旬)
加工料金:シャツ・ブラウス ¥3,500/ジャケット ¥5,000/スカート・パンツ ¥3,900/コート ¥6,000
販売価格:シャツ・ブラウス ¥5,000前後/パンツ ¥5,000前後/コート ¥10,000前後
対象店舗:東京・大阪・福岡の3店舗
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